松井康成 練上嘯裂茜手壺
1982年 茨城県陶芸美術館蔵
原清 鉄釉馬文大壺
2005年 茨城県陶芸美術館蔵
松井康成 練上風白地大壺「ロプノール」
1987年 茨城県陶芸美術館蔵
原清 鈞窯八角鉢
1972-1973年 茨城県陶芸美術館蔵
原清 翠磁刻文香炉
1993年 茨城県陶芸美術館蔵
茨城県陶芸美術館は、重要無形文化財「練上手」保持者の松井康成(1927-2003)と「鉄釉陶器」保持者の原清(1936-)の作品を多数収蔵しています。
本展では、二人の作家の表現の深まりやひろがりにふれながら、それぞれが到達した美の形について掘り下げます。
松井康成は、1960年代終わりに初期の練上を発表して以来、器胎表面に生じる亀裂を生かした「嘯裂(しょうれつ)」や「象裂(しょうれつ)」から、表面を研磨することで練上の文様を鮮やかに浮かび上がらせた「玻璃光(はりこう)」など、練上を中心に独自の表現を展開していきました。数ある作品の中でも作者が「美須麻流之珠(みすまるのたま)」と表現したような「珠」に対する思いにも焦点を当てて紹介します。
一方、原清は、重ね掛けした黒釉と褐色釉とをおおらかなフォームにあしらった「鉄釉陶器」を中心に、美しく青みがかった釉調が特色の「鈞窯(きんよう)」や、翡翠に似た発色をする「翠釉(みどりゆう)」など幅広い制作を展開しています。また、代名詞と言える馬文の大壺や大鉢などのほか、風に揺らぐ草花など自然を題材としたものが多く、彼の自然への愛着を感じさせます。
二人の人間国宝の技法や作風の展開など、様々な観点から着目し、彼らの作品の魅力を紹介します。
企画展 人間国宝 松井康成と原清展
2020.10.31~2021.03.21
開催終了
9:30〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
毎週月曜日(ただし11月2日、11月23日、2021年1月11日は開館)
11月4日(水)、11月24日(火)、1月12日(火)
年末年始(12月28日(月)~1月1日(金))
一般520(420)円/満70歳以上260(210)円/高大生370(320)円/小中生210(160)円
※( )内は、20名以上の団体料金。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳又は指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。土曜日は高校生以下無料。(ただし、長期休業日に当たるときを除く)
※10月31日(土)、2月27日(土)は70歳以上無料。
※11月13日(金)は、全ての方が無料になります。
茨城県陶芸美術館
〒309-1611
茨城県笠間市笠間2345
JR常磐線で上野駅~友部駅(特急70分)
友部駅でJR水戸線に乗り換え笠間駅(9分)下車
笠間駅からタクシーを利用して5分
友部駅から笠間市内観光周遊バス(1回100円、1日フリー乗車券300円)で15分
茨城県陶芸美術館