大森海苔のふるさと館 2階企画展コーナー
開催期間:2020.11.17~2021.04.18
開催終了
展示風景
東京都島しょ農林水産総合センター所蔵
東京都島しょ農林水産総合センター所蔵
大田区沿岸の海苔養殖は、江戸時代中期に海の浅瀬にヒビと呼ばれる粗朶木を建て、それに海苔の胞子をつけて育てるという技術が確立することで始まりました。大正中ごろからは竹を使った竹ヒビが使われ始め、昭和20年以降に海苔網が主流になるまで続きました。
木ヒビから竹ヒビへ変わったのは、明治半ばから急速に漁場が沖合へと広がるにつれ、丈の長いヒビが必要となったためです。竹ヒビは、真竹に竹の枝を継ぎ足して5~6メートルの深い漁場に建てることができました。また、木ヒビは1年しか持ちませんが、竹ヒビは修理をすれば2~3年と木ヒビよりも長く使うことができました。
竹ヒビによる海苔養殖は、夏に竹を加工するヒビこさえから始まり、秋のヒビ建てを経て、ようやく冬の海苔採りになります。海苔採りは潮が引いたときに行なうため、夜間に潮が引く時期は「夜浜」といって、夜間に海苔採りに出かけることもありました。
今回の企画展では、竹ヒビを使っていた主に昭和10年ごろの海苔養殖の写真を中心に展示します。今では見ることができなくなった、海苔網以前の竹ヒビでの海苔養殖をご覧ください。
写真展
「竹ヒビで海苔を採っていたあの頃 ―海苔網以前の海苔養殖―」
2020.11.17~2021.04.18
開催終了
9:00~17:00
第三月曜日、年末年始(12/29~1/3)
無料
大森海苔のふるさと館 2階企画展コーナー
〒143-0005
東京都大田区平和の森公園2番2号
・京急「平和島」駅から徒歩約15分
・JR「大森駅」東口9番乗り場から平和島循環バスで「平和島五丁目」下車、徒歩約3分
・東京モノレール「流通センター」駅から徒歩約15分
【駐車場】
「大森ふるさとの浜辺公園」駐車場をご利用ください。
普通車30分100円/観光バス30分300円