黒川紀章設計模型写真
和歌山県立近代美術館(新館)外観
美術館や博物館は、長く時間を積み重ねることを前提としています。「コレクションの50年」展で紹介する「収集」活動に加え、作品をより良い状態で次の世代に引き継ぐ「保存」のほか、それらを支える「調査研究」は、活動が蓄積されることによって意味を成します。「展示」や「展覧会」は、より多くの人に美術や美術作品の価値を伝え、また社会に多様な視点や議論を生み出す場としての役割を担っていますが、それはつまり講演会やワークショップなどの特別な機会でなくとも、展覧会自体が「教育普及」的側面を持っているということです。こうした場が常に地域にあることが、誰しもに開かれた学びの場を保証することにつながっています。
ではどのようにして美術館はその活動を続けていけるのでしょうか。もちろん運営という面では財政的課題がありますが、コロナ禍によって極端な集客を求められなくなったいま、都会や地方の隔てなく、多くの美術館が活動のあり方を探っています。当館もまた例外ではありません。しかしすでに50年という活動を続けてきたなかにはヒントがあるはずです。地域社会とのつながりに目を向けながら美術館活動を継続すること、そして当館がこの地にこれからも根を張っていくことを「サステイナビリティ(持続可能性)」と捉え、これまでの活動とこれからの課題を検討します。
開館50周年記念
美術館を展示する 和歌山県立近代美術館のサステイナビリティ
2020.12.01~2020.12.20
開催終了
9:30〜17:00(入場は16:30まで)
月曜日
一般350(270)円、大学生240(180)円
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65 歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料
※12月6日(日)は第1日曜日のため無料
※「和歌山県立近代美術館 コレクションの 50 年」の チケットにより観覧可能(当日のみ)
和歌山県立近代美術館
〒640-8137
和歌山市吹上1-4-14
JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅から約10分
和歌浦口方面行き「県庁前」下車、徒歩2分
※関西国際空港からリムジンバスでJR和歌山駅まで約40分
和歌山県立近代美術館