GALLERY KTO
開催期間:2020.12.05~2020.12.27
開催終了
本展は、トーキョーワンダーウォール賞を受賞以来、数多くのアートフェアで活躍する中山いくみとシェル美術賞2020に入選した新鋭作家の大西晃生による二人展です。
視覚的な「イメージ」と非視覚的な「生」が重なり合う「肖像」という芸術は、単に容貌を描くだけでなく、人間の本質的な部分を描写してきました。本展では、そのような肖像画を描く二人の若手作家をご紹介します。
中山の作品は、水滴の描き込まれた肖像画です。肖像画は通常、特定の人物の権威性を高めるために、容姿がはっきりとわかるよう描かれることがほとんどです。しかし、中山の肖像画は水滴に覆われており、ぼやけた姿で描かれています。水滴の中に反射する人の姿は、人間の多面性やとらえどころのなさを表象するかのようです。
大西の作品は、歪んだ人の顔です。AIが自動生成した実在しない人間の顔をコピー用紙に出力し、その紙をくしゃくしゃにしたものをキャンバスに描くという制作方法をとっています。大西はこれを「自身の肖像」と呼びます。実在しない人間に自己を投影することで、希薄化したアイデンティティを表現した作品といえるでしょう。
本展では、これらの作品を通して、古典的ジャンルである肖像画の今日におけるあり方を検討します。
KTO Rising Artists Show
中山いくみ・大西晃生 二人展 貌
2020.12.05~2020.12.27
開催終了
13:00〜18:00
水、木、金曜日
無料
GALLERY KTO
東京都渋谷区神宮前4丁目25番7号
コーポ K 103
・東京メトロ「明治神宮前駅」5番出口より徒歩約5分
・東京メトロ「表参道駅」A2番出口より徒歩約5分
・JR「原宿駅」表参道口、竹下口より 徒歩約10分