小林清親《従箱根山中冨嶽眺望》
明治13年(1880) 大判錦絵
千葉市美術館蔵
小絲源太郎《屋根の都》
明治44年(1911) 油彩、キャンバス
東京藝術大学大学美術館蔵
川瀬巴水《東京十二題 木場の夕暮》
大正9年(1920) 木版画
渡邊木版美術画舗蔵
山口晃《演説電柱》
平成24年(2012) ペン、水彩、紙
個人蔵
©️YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery
岸田劉生《代々木附近(代々木附近の赤土風景)》
大正4年(1915) 油彩、キャンバス
豊田市美術館蔵
街に縦横無尽に走る電線は美的景観を損ねるものと忌み嫌われ、誰しもが地中化されスッキリと見通しのよい青空広がる街並みに憧れを抱くことは否めません。しかし、そうした雑然感は私たちにとっては幼いころから慣れ親しんだ故郷や都市の飾らない、そのままの風景であり、ノスタルジーと共に刻み込まれている景観でありましょう。
この展覧会は明治初期から現代に至るまでの電線、電柱が果たした役割と各時代ごとに絵画化された作品の意図を検証し、読み解いていこうとするものです。
文明開化の誇り高き象徴である電信柱を堂々、画面中央に据える小林清親、東京が拡大していく証として電柱を描いた岸田劉生、モダン都市のシンボルとしてキャンバスに架線を走らせる小絲源太郎、電線と架線の交差に幻想を見出した“ミスター電線風景”朝井閑右衛門。一方で、日本古来よりの陶磁器産業から生まれた碍子には造形美を発見することができます。
電線、電柱を通して、近代都市・東京を新たな視点で見つめなおします。
電線絵画展 ―小林清親から山口晃まで―
2021.02.28~2021.04.18
開催終了
10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
月曜日
一般 1,000円、高校・大学生および65~74歳 800円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)500円、障害者(高校・大学生)400円、ぐるっとパスご利用の方500円(年齢などによる割引の適用外になります)
練馬区文化振興協会友の会会員ご招待(同伴者1名まで)
※観覧当日、受付で会員証をご提示のうえ、招待券をお受け取りください。
※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)
※障害をお持ちの方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。
練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16
西武池袋線(東京メトロ有楽町線・副都心線直通 )
中村橋駅下車徒歩3分
練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)