唐武と芸術写真の時代

岩手県立美術館
開催期間:2021.01.16~2021.02.14 開催終了

技術的進化によって写真撮影がより手軽になった明治後期、自らの楽しみとして写真を撮り、観賞しようとする人々が現れます。記録という本来の役割よりも、美的な“作品”としての写真を目指したこれらの人々が手本としたのは、絵画の表現でした。絵画を規範とした写真は「芸術写真」と呼ばれ、大正期になると、カメラ人口の急増とともに全国で盛んに作られ、様々な表現が生まれます。そして多くの写真家たちが、写真雑誌への投稿や展覧会への出品を通じ、地域を超えて互いの腕を競い合いました。
その中で、岩手を代表する写真家として広く名を知られた一人が、盛岡で長らく写真館を営んでいた唐武(から・たけし、1902-1990年)です。唐は岩手でいち早く芸術写真に取り組み、大正末期から戦前にかけて、県内の写真界をリードする存在として活躍しました。何気ない風景やありふれたモチーフを、モダンな感覚と巧みな画面構成で印象深い場面へと昇華させた唐の作品は、近年の写真史研究においても、高い注目を集めています。
初の本格的な回顧展となる本展では、約100点の作品で唐武の世界をご覧いただきます。また、神戸の淵上白陽(ふちかみ・はくよう)をはじめとする同時代の主要芸術写真家たちの作品、唐と活動をともにした岩手の写真家たちの作品や資料などを併せて展示し、岩手で芸術写真が花開いた時代をご紹介します。

展覧会名

唐武と芸術写真の時代

会期

2021.01.16~2021.02.14 開催終了

開館時間

9:30ー18:00(入館は17:30まで)

休館日

月曜日

入場料

[一般]800円、[高校生・学生] 500円、[小学生・中学生] 当日300円
*当日券の販売は当館のみです。
*当日券をお買い求めの際、次の割引があります。
・20名以上の団体は前売料金と同額
・療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳をご提示の方、およびその付き添いの方1名は半額
・生協組合員カードをご提示の方、およびそのご家族は前売料金と同額
*岩手県子育て応援パスポートによる割引があります。
*学生の方は学生証または生徒手帳をご提示ください。
*企画展観覧券で常設展もご覧になれます(1月26日(火)-29日(金)は展示替えのため常設展はご覧いただけません)。

会場

岩手県立美術館

住所

〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3

お問い合わせ

019-658-1711

アクセス

盛岡駅東口より
岩手県交通バス『盛南ループ200』乗車、「県立美術館前」下車
下川原 先回り(左回り)盛岡駅東口バスプール(10)番乗り場 美術館まで約13分 200円)
菜園 先回り(右回り)盛岡駅東口バスプール (5)番乗り場 美術館まで約31分 200円)

主催

岩手県立美術館、公益財団法人岩手県文化振興事業団

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