西欧化する日本の風俗、明治期の日本の事件、揺れ動く世界情勢―。ジョルジュ・ビゴーの名前を聞くと、多くの方が、切れ味鋭い彼の風刺画を思い出すことでしょう。ユーモアというにはちょっぴり苦いイメージの数々が、近代化の時代の日本の歴史とともに、わたしたちの頭に刻まれています。
一方、遠い日本に憧れてやってきたこの芸術家は、日本の風景や人々の素朴な暮らしを描いた美しい作品たちも残しています。そこには、ビゴーが自国の人々や後世のわたしたちに見せたかった「古き日本」の姿を見出すことができるでしょう。
時に厳しく、時に優しい目で日本をみつめたこの芸術家は、いったいどのような人だったのでしょうか。ジャポニスムがヨーロッパ中で流行していたとはいえ、はるか遠く、フランス・パリからひと月以上も船に乗って日本に来て、17年以上も生活してしまうのだから、ちょっぴり変わった人だったのかもしれません。彼の作品を通して、そんな愛すべき異国の友人との対話を楽しんでみてください。
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
宇都宮美術館コレクション
ジョルジュ・ビゴー展
GEORGES BIGOT
2021.02.07~2021.05.16
開催終了
9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
毎週月曜日(ただし5/3は開館)、4/30、5/6
一般 800円(640円)、大学生・高校生 600円(480円)、中学生・小学生 400円(320円)
※( )は20名以上の団体料金
※ 身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその同伴介護者(1名)は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証をご提示ください。
※毎月第3日曜日(2/21、3/21、4/18、5/16)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料。
※4/1「市民の日」は、宇都宮市民の方は観覧無料。ご来館の際は、住所が確認できる身分証明書をご提示ください。
宇都宮美術館
〒320-0004
栃木県宇都宮市長岡町1077
JR東北新幹線「JR宇都宮駅」下車、JR宇都宮駅西口5番バス乗場から関東バス「豊郷台・帝京大学経由宇都宮美術館」行き終点下車(約25分)。
JR宇都宮駅よりタクシーをご利用の場合は約20分。
宇都宮美術館、下野新聞社