ボイス+パレルモ

豊田市美術館
開催期間:2021.04.03~2021.06.20 開催終了

ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)、第二次世界大戦以降の最も重要な芸術家のひとり。彼は「ほんとうの資本とは人の持つ創造性である」と語り、ひろく社会を彫刻ととらえ社会全体の変革を企てました。本展では60年代の最重要作品である《ユーラシアの杖》をはじめ、脂肪やフェルトを用いた作品、「アクション」の映像やドローイングなど、彼の作品の造形的な力と芸術的実践にあらためて着目します。ボイスは教育者として多くの芸術家を育成したことでも知られています。ブリンキー・パレルモ(1943-1977)もその教え子のひとりです。この早世の画家が60年代半ばからの短い活動期間に残したささやかで抽象的な作品は、絵画の構成要素を再構築しながら、色彩やかたちの体験をとおして私たちの認識や社会的な制度に静かな揺らぎをもたらそうとするものでした。ボイスはのちにパレルモを自身にもっとも近い表現者だったと認めることになります。

 

一見対照的な二人のドイツ人作家の作品は、しかし、芸術を生の営みへと取り戻そうと試みた点で共通していました。両者の1960-70年代の作品を中心に構成される本展は、約10年ぶりとなる日本でのボイス展であり、公立美術館としては初めてのパレルモ展です。二人の作家それぞれの特徴をうかがいながら、両者の交わりや重なりに彼らの実践の潜勢力を探る本展が、社会と芸術のかかわりについてあらためて問いかけ、芸術の営為とはなにかを見つめなおす機会となることを願います。

展覧会名

ボイス+パレルモ

会期

2021.04.03~2021.06.20 開催終了

開館時間

10:00〜17:30(入場は17:00まで)

休館日

月曜日(ただし、5月3日は開館)

入場料

一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 700円(500円)、中学生以下無料

※障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)、豊田市内在住または在学の高校生、豊田市内在住の75歳以上の方、中学生以下(小学生以下は保護者同伴が必要。保護者の方は、事前にチケットをご購入ください)は無料。
※感染症拡大防止のため会期、関連事業の内容、来館者

会場

豊田市美術館

住所

〒471-0034 
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1

お問い合わせ

0565-34-6610

アクセス

名古屋駅より
・地下鉄東山線「伏見駅」乗換え、地下鉄鶴舞線豊田市行き終点下車
・名鉄名古屋本線豊橋行き「知立」乗換え、名鉄三河線猿投行き「豊田市」下車

豊橋駅より
・名鉄名古屋本線名鉄岐阜行き又は新鵜沼行き「知立」乗り換え、
・名鉄三河線猿投行き「豊田市」下車

主催

豊田市美術館

巡回情報

・埼玉県立近代美術館: 2021年7月10日[土]-9月5日[日] (予定)
・国立国際美術館: 2021年10月12日[火]-2022年1月16日[日] (予定)

※巡回会場についてのお問合せは、各館に直接お願いいたします。
※展覧会構成、出品作品は異なります。

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