大阪府浪速区に伝えられる津波碑
国立民族学博物館 提供
地域で伝えられてきた被災文化財の修復
国立民族学博物館 提供
和歌山県白浜町富田に伝えられる津浪警告板
和歌山県教育委員会 収蔵
※国立民族学博物館は、新型コロナウイルス等対策特別措置法に基づ
なお、開催予定の催し物については、開催方法が変更または中止と
また、今後の開館予定につきましては、決まり次第、ホームペ
利用者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
未曽有(みぞう)の被害をもたらした2011年の東日本大震災では、復興の原動力としての「地域文化」に大きな注目がよせられました。地域文化とは、その土地の自然に適合しながら形成された生活環境、その土地に人が住むことで蓄積されてきた歴史、そして、これらの生活環境や歴史の営みのなかで生み出されたくらしの総体であり、「地域で受け継がれてきた生活の記憶」ともいえるものです。また、地域文化は有形無形のさまざま形で受け継がれています。そしてこれらの地域文化は、地域に住む人びとの感情、あるいは人生の節目や季節の移り変わり目と結びつき、地域住民の豊かな人間性や創造性を育んでいきます。このことから、地域文化は災害からの復興を支える力をもった存在になりうるのです。
しかしながら、日常のくらしの営みのなかでは、地域文化の存在は当たり前のものであり、ほとんど意識されることがありません。むしろ変化の大きな現代社会のなかでは、容易に忘れ去られる危機に常に直面しています。 そこで、本展示では災害からの復興を支える地域文化をめぐる活動について、東日本大震災から10年が経つ今、あらためて振り返ります。また、豊かな社会の礎(いしずえ)となる地域文化の大切さとその継承について考えていきます。
特別展「復興を支える地域の文化――3.11から10年」
2021.03.04~2021.05.18
開催終了
10:00~17:00(入館は16:30まで)
水曜日
一般880円(600円)、大学生450円(250円)
高校生以下無料
※本館展示もご覧になれます。
国立民族学博物館 特別展示館
〒565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1
・大阪モノレール「万博記念公園駅」・「公園東口駅」下車徒歩約15分
・バス 阪急茨木市駅・JR茨木駅から「日本庭園前」下車徒歩約13分
・乗用車 万博記念公園「日本庭園前駐車場」(有料)から徒歩約5分
国立民族学博物館