原羊遊斎 菊蒔絵大棗(文化14年〈1817〉)
小堀遠州 唐竹花入(江戸時代前期 17世紀)
中山胡民 鶴亀蒔絵香合(江戸時代後期 19世紀)
野々村仁清 色絵花唐草文鱗形香合(江戸時代前期 17世紀)
野々村仁清 色絵忍草文茶碗(江戸時代前期 17世紀)
桃山時代(16世紀)に千利休(1522~91)によって完成をみた「侘び茶」は、その後の茶人によって、様々に展開します。
利休没後に茶の湯の世界をリードした大名であり茶人でもあった古田織部(ふるたおりべ/1543~1615)は、質素を旨とする利休の好みとは真逆の、歪みを伴う力強い造形の茶道具を好みました。織部没後は、その弟子である大名茶人の小堀遠州(こぼりえんしゅう/1579~1647)が、茶の湯の世界を牽引します。遠州は、師の織部とは異なる端正で洗練された造形の茶道具を好みました。出雲松江藩主の松平不昧(まつだいらふまい/1751~1818)は、遠州に憧れ、遠州好みの茶道具について、茶入を分類するなど体系化を試みました。遠州から不昧を経て形成された茶道具の美意識や価値観は、現在の茶の湯にも色濃く残っています。
公益財団法人香雪美術館が所蔵する多種多様な美術品の多くは、朝日新聞社の創業者である村山龍平(むらやまりょうへい/1850~1933)が収集したものです。本展では茶の湯に傾倒した村山が収集した茶道具のなかから、かつて遠州や不昧が所持した作品や、彼らの好みを反映した作品、その他、仙台藩主伊達家など江戸時代に大名家が秘蔵していた茶道具約70点を紹介します。
※会期中展示替えあり
前期:4月3日(土)~5月9日(日)
後期:5月11日(火)~6月13日(日)
企画展「遠州・不昧と大名家の茶」
2021.04.03~2021.06.13
開催終了
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
【特別夜間開館】
2021年4月15日(木)、5月13日(木)、6月10日(木)は、~19:30まで開館
(入館は19:00まで)
月曜日(ただし、5/3は開館)、5/6
一般 900(700)円/高大生 500(350)円/小中生 200(100)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金
中之島香雪美術館
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公益財団法人 香雪美術館、朝日新聞社