《ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像》1922年、個人蔵
Photo: J&M Zweerts
《シマウマ》1918年、個人蔵
Photo: Martin Wissen Photography, Borken, Germany
《うつむく女》1913年、個人蔵
Photo: J&M Zweerts
《パイナップル》1928年、個人蔵
Photo: Martin Wissen Photography, Borken, Germany
《ワシミミズク》1915年、個人蔵
Photo: J&M Zweerts
★グッズ紹介しています!
サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)。この聞き慣れない名前の人物は、19世紀後半から20世紀前半を生きた、オランダのアーティストです。ポルトガル系ユダヤ人の家庭に生まれ、ハールレムやアムステルダムで、画家、版画家として、また、装飾美術の分野でデザイナーとしても活躍しました。
メスキータの最大の魅力は、木版画の力強い表現にあります。鋭い切れ味の線描による大胆な構成、明暗の強烈なコントラストを生かした装飾的な画面は、見る者に強い印象を与えます。
ユダヤ人であったメスキータは、1944年に強制収容所に送られ、そこで家族もろとも殺されました。アトリエに残された作品は、エッシャーや友人たちが持ち帰って命懸けで保管し、戦後すぐに展覧会を開催します。メスキータの名前が忘却されずに残ったのは、エッシャーらの尽力によるところが少なくありません。近年のヨーロッパでは、カタログ・レゾネ(全作品目録)が発行され、相次いで展覧会が開かれるなど、メスキータの作品の包括的な紹介と評価の気運が高まっています。折しも昨2018年はメスキータの生誕150年にあたり、今年2019年は没後75年を迎えます。本展は、これを機に、知られざる画家メスキータの画業を、版画約180点、その他(油彩、水彩など)約60点、総数約240点の作品を5つの章分けで、本格的に紹介する日本での初回顧展です。
メスキータ
2019.06.29~2019.08.18
開催終了
10:00 - 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日
一般(当日)1,100円 高校・大学生(当日)900円
一般(前売)900円 高校・大学生(前売)700円
※中学生以下無料
※20名以上の団体は、一般800円、高校・大学生600円
※障がい者手帳等持参の方は当日入館料から100円引き(介添者1名は無料)
東京ステーションギャラリー
東京都千代田区丸の内1-9-1
03-3212-2485
JR東京駅丸の内北口改札前
東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)