《Allusion’06-M1》
2006年、アクリル・カンヴァス、162×162 cm、作家蔵
《Allusion’03-M1》
2003年、アクリル・カンヴァス、182×182cm、作家蔵
《いろいろ鉛筆2》
2016年、色鉛筆・パネル、53×53 cm、作家蔵
《ストラート》
2020年、ストロー・天蚕糸、50×50×50 cm、作家蔵
太田市における重要な文化芸術を紹介する展覧会シリーズ「太田の美術」。その第4弾として、太田市出身、在住の造形作家・森 竹巳(もりたけみ)に焦点を当てます。
森は群馬大学教育学部美術科を卒業後、東京藝術大学大学院修士課程を修了し、以降造形作家として「構成」および「視覚効果」をメインテーマに多岐にわたる仕事をおこなってきました。
その多様な仕事は、錯視効果を追求した抽象絵画シリーズ「Allusion」、基本形体の反復による立体および半立体造形、安価な既製品を用いて素材の特性を効果的に作品化した「百均造形」、素材と形に光を組み合わせた作品、さらにインスタレーションなど、一見して共通点がないように思えますが、そこには一貫して「形体の構成」と、それによる「視覚効果」の追求というメインテーマが横たわっています。
さて、このように展開されてきた作品制作を、森は「造形実験」と呼びます。形、色、素材をもとにイメージし、頭と手を駆使して構成し、作品にしていく。この過程を、森は実験になぞらえているのです。実験の積み重ねにより生まれた多くの作品は、私たちの前に現われることで視覚効果を発揮し、森が目指す作品として初めて存在することになります。
本展では、森が実践してきた数多くの造形実験の成果を各シリーズから紹介します。館内には、私たちが見知っている基本的な形、身の回りにある日用品などが、素材と形の多角的な捉え方と、その構成により、多彩なイメージとして広がっていることでしょう。森が繰り広げる、その軽快でリズミカルな造形実験の軌跡を、ぜひお楽しみください。
太田の美術vol.4「森竹巳-造形実験の軌跡-」
2021.07.31~2021.10.24
開催終了
10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
月曜日
※ただし8月9日と9月20日は祝日のため開館し、翌火曜日が休館
300円(200円)
※( )内は20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方
※高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料
※おおた家庭の日(第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料
太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープ、他
〒373-0026
群馬県太田市東本町16番地30
・東武伊勢崎線「太田駅」から徒歩1分
・JR高崎線「熊谷駅」からバスで50分
太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団