アダレイ《金彩薔薇図カップ&ソーサー》 1886-1905年
マイセン《貼りつけ花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》 1860-1880年
サルヴィアーティ、1800年代後期
ロイヤルバイロイト《「キャベツとロブスター」カップ&ソーサー、ミルクピッチャー》 1902-1920年代
濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ「デミタス」。
ヨーロッパでテーブルウェアと食文化の様式が確立した19世紀、必ずしもセットの一要素に限られることなく、カップ単独でも使用されうる異色な存在として現れました。この頃のヨーロッパでは中産階級が勃興し、彼らの間にコーヒー文化が浸透すると、焙煎・抽出技術も進展。多様なコーヒーの楽しみ方が広がるにつれて、デミタスカップの需要も増え、様々なデザインが誕生することとなったのです。
本展では、2000点以上のデミタスカップを所蔵する村上和美氏のコレクションから約380点を厳選して展示いたします。19〜20世紀に欧州の名窯が産んだジャポニスムや、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど当時の流行を反映したもの、日本の輸出製品、“超絶技巧”ともいえる繊細な装飾が施されたものなど、多彩なデミタスカップを紹介します。
村上氏は、有名窯に限定せず、創造性の輝く優品に注目して収集しています。村上氏のコレクションならではの一客一客表情の異なる個性豊かなデミタスカップの魅力をご堪能ください。
※土曜日、日曜日、祝日および本展会期最終週は日時指定制です。詳細は、館公式のホームページをご確認ください。
デミタスカップの愉しみ
2021.08.24~2021.10.10
開催終了
10:00~18:00(入館は17:30まで)
月曜日(ただし9月20日は開館)、9月21日(火)、24日(金)
一般800円(640円)、大学生640円(510円)、高校生・60歳以上400円(320円)、小中学生100円(80円)
*( )内は渋谷区民の入館料
*土・日曜日、祝休日、及び夏休み期間中は小中学生無料
*毎週金曜日は渋谷区民無料
*障がい者及び付添の方1名は無料
渋谷区立松濤美術館
〒150-0046
東京都渋谷区松濤2-14-14
京王井の頭線 神泉駅下車徒歩5分
JR・東京メトロ・東急電鉄 渋谷駅下車徒歩15分
※駐車場はございません。
(障がい者用車両等でのご来館の際はあらかじめお問い合わせください。)
渋谷区立松濤美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会