歌川国貞 初春の駿河町 天保(1830~44)頃 国立歴史民俗博物館蔵
江戸及び諸国名所泥絵集 ・ 大名小路 江戸末期 国立歴史民俗博物館蔵
歌川広重 江都勝景 ・ 芝新銭座 天保(1830~44)末頃 国立歴史民俗博物館蔵
江戸時代後期、人口100万を擁する巨大都市に成長した江戸の街には、市街地の発展にともないいくつもの目抜き通りが形成され、とくに、正面に富士を見通す駿河町や日本橋を中心に南北に延びる通町などは、浮世絵師らが繰り返し名所絵に描く人気の画題でした。
また、江戸市街地で大きな面積を占める大名屋敷の長大な長屋塀も、歌川広重の名所絵などの好画題でした。
江戸後期の浮世絵風景画の成立には透視図法(線遠近法)的視覚の流入という絵画技術面での変革だけでなく、都市としての江戸の街の成熟やその特質も少なからず要因となっていたと考えられます。
本展では、館蔵資料の中から、百万都市江戸のビスタ※を描く名所絵を特集し、浮世絵版画や民衆絵画の泥絵を通して、都市風景画の母胎となった江戸の都市景観について考えます。
※ビスタ(vista) とは
家並みや並木のある通りを遠くまで見通した景色のこと。
特集展示「もの」からみる近世
江戸のビスタ
2021.12.21~2022.01.30
開催終了
9:30~16:30(入館は閉館の30分前まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
毎週月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)
年末年始(12月27日~1月4日)
一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料
※あわせて総合展示もご覧になれます。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入館が無料です。
※博物館の半券の提示で当日に限りくらしの植物苑にご入場できます。
国立歴史民俗博物館 第3展示室 特集展示室
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117
・JR「東京駅」から総武本線「佐倉駅」下車、バス約15分
・「京成上野駅」から京成本線にて「京成佐倉駅」下車、徒歩約15分
またはバス約5分 (南口1番乗場から、ちばグリーンバス田町車庫行き乗車、「国立博物館入口」または「国立歴史民俗博物館」下車)
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館