山元彩香
《Untitled #286, Mzimba, Malawi》〈 We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers〉より
2019年
© Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
池田宏
《Coppe, 千歳市 2015年9月》〈AINU〉より 2015年
©Ikeda Hiroshi
山元彩香
《Untitled #387, Okinawa, Japan》〈We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers〉より
2021年
© Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
東京都写真美術館では、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するため、新しい創造活動の展開の場として「日本の新進作家」展を2002年より開催しています。
18回目となる本展では、「記憶は地に沁み、風を越え」をテーマとして、私たちの身体と土地、風景、そしてその記憶との関わり合いについて、多様なアプローチで追求する作家5組6名の写真・映像表現をご紹介します。
グローバル化とボーダレス化のあり方が変容し続ける社会にあっても、歴史、風習、伝承など、 それぞれの地域や土地特有の記憶は様々な形で遺り続け、そこには多様な価値観が存在します。
しかしながら一方で、私たちの想いは、ときに風のような軽快さをもってあらゆる境界を越え、他者と向き合う方法を見出してくれます。
居続けることと移動とを繰り返してきた人類の歴史の中で、今、私たちはどのように土地・風景と対話し、他者とどのように関わることができるでしょうか?
デジタルとアナログのハイブリッドによって、風景・イメージの多層的なレイヤーを作り出す吉田志穂。
自身のパフォーマンスによる映像を通して、風景と個人の関係を探る潘逸舟。
自然災害 とそこにある暮らしや伝承・語りを作品化する小森はるか+瀬尾夏美。
10年以上にわたりアイヌ の人々を撮影し、民族という類型化に疑問を投げかける池田宏。
馴染みのない地域で、言語を越えて、身体と無意識の関係性を追求する山元彩香。
これらの作家たちによる表現は、私たちの生きる現在を考える上で、ひとつの手がかりを与えてくれるかもしれません。
記憶は地に沁み、風を越え
日本の新進作家vol.18
2021.11.06~2022.01.23
開催終了
10:00〜18:00(木・金曜は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
毎週月曜日 (月曜日が祝休日の場合開館、翌平日休館)、年末年始(12/28-1/4、ただし1/2、1/3は臨時開館)
一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名様まで)は無料。 ※各種割引の併用はできません。
※1月2日(日)、3日(月)は無料。開館記念日のため1月21日(金)は無料。
東京都写真美術館 3F展示室
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3
恵比寿ガーデンプレイス内
JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、東京新聞