恵比寿駅 | 東京都写真美術館 2F展示室
開催期間:2021.11.09~2022.01.23
開催終了
《DENMARK 17939》2012 年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU
《PAR 32319》2008 年 発色現像方式印画 アマナコレクション
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU
《TYO 90835》 2021 年 発色現像方式印画 作家蔵
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU
松江泰治(1963年、東京都生まれ)は世界各地の地表を独自の視点で写してきました。
作家が撮影時に設けた、画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影するといったルールは、写真の本質を問い直すような平面性を生み出しています。
本展では、作家がこれまでに制作してきた作品の中から、〈CC〉と〈makieta〉という二つのシリーズを、初公開となる新作も交 えて紹介します。
2001年から制作されている〈CC〉は、「シティー・コード」(City Code)を略したシリーズ名の通り、 各作品のタイトルには撮影地の都市コードが付されています。
ギリシャのアテネから撮影が始まっ たこのシリーズでは、作家が訪れた世界各地の都市の諸相が克明に写し出されています。
画面全体にピントを合わせることで、奥行きが取り除かれ、画面上にあらゆるものが等しく存在しています。
一方、2007年から制作されている〈makieta〉の作品にも、都市コードや地名が付されています。
「makieta」(マキエタ)とはポーランド語で模型を意味し、実際の都市や自然を撮影した他の作品と同じルールで、世界各地の都市や地形の模型が写されています。
エクアドル・キトの博物館に展示されていた模型を起点に、レンズを通して模型から立ち現れる風景には、現実と見紛うほどの精巧さがあり、その曖昧な境界は写真の本質を浮き彫りにします。
ミッドキャリアでの個展となる本展では、最新作を含む二つのシリーズを通して作家の現在地を示すとともに、その表現の可能性を探ります。
松江泰治 マキエタCC
MATSUE TAIJI: makietaCC
2021.11.09~2022.01.23
開催終了
10:00〜18:00(木・金曜は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
毎週月曜日 (月曜日が祝休日の場合開館、翌平日休館)、年末年始(12/28-1/4、ただし1/2、1/3は臨時開館)
一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名様まで)は無料。 ※各種割引の併用はできません。
※1月2日(日)、3日(月)は無料。開館記念日のため1月21日(金)は無料。
東京都写真美術館 2F展示室
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3
恵比寿ガーデンプレイス内
JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館