ミケル・バルセロ
《雉のいるテーブル》
1991年 作家蔵
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
Photo: ©Galerie Bruno Bischofberge
ミケル・バルセロ
《J. L.ナンシー》
2012年 作家蔵
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
Photo: ©André Morin
ミケル・バルセロ
《緑の地の盲人のための風景II》
1989年 作家蔵
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
Photo: ©André Morin
ミケル・バルセロ(1957~)は、1980年代より欧州を中心に精力的な活動をおこない、現代芸術を牽引する美術家の一人として評価されています。
国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館、東京オペラシティアートギャラリーを巡回する本展は、日本国内で初めて彼の仕事の全貌を紹介するものです。
バルセロは、スペインのマジョルカ島に生まれ、1982年に国際美術展「ドクメンタ7」(ドイツ・カッセル)で鮮烈に登場して以来、生地マジョルカ島をはじめ、パリ、アフリカのマリ、そしてヒマラヤなど世界各地に活動の場をひろげ、各地の歴史や風土と対峙するなかで制作をつづけてきました。
その制作は、絵画を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンスなど領域を越えてひろがり、近年ではマジョルカ島のパルマ大聖堂の内部装飾や、スイス・ジュネーブの国連欧州本部 人権理事会大会議場の天井画など、壮大な建築的プロジェクトにも結実しています。
バルセロの作品では、海と大地、動植物、歴史、宗教といったテーマが大きな位置を占めています。バルセロは、さまざまな素材との格闘を通してそれらのイメージを生み出します。物質の存在感と結びついたそれらのイメージは、プリミティブな荒々しさと、神話的、呪術的な力を秘めており、それでいて豊かな洞察と知性の裏打ちを感じさせます。
バルセロの作品は、自然や宗教、歴史、風土とのかかわりから人間の存在をあぶり出し、その根源への問いを投げかけるとともに、絵画のいまだ知られぬ力を語りかけてやみません。
本展は、長らく日本でほとんど未紹介であったこの画家の、国内の美術館で初の個展として、巨大なスケールをもつ絵画作品を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンス映像などを加えた約90点で初期から現在までの活動を紹介します。
ミケル・バルセロ展
2022.01.13~2022.03.25
開催終了
11:00~19:00(入場は18:30まで)
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月13日(日・全館休館日)
一般 1,400[1,200]円/大・高生 1,000[800]円/中学生以下無料
*同時開催「project N 85 水戸部七絵」の入場料を含みます。
*[ ]内は各種割引料金。障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。割引の併用および入場料の払い戻しはできません。
*新型コロナウイルス感染症対策およびご来館の際の注意事項は当館ウェブサイトをご確認ください。
東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2
京王新線初台駅下車(東口)徒歩5分
公益財団法人 東京オペラシティ文化財団、国立国際美術館、読売新聞社