男たちの挽歌[4K修復版]© 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
忠烈図[4K修復版]© King Hu Foundation USA (美國胡金銓基金會)
1970年代以降、ブルース・リー作品の大ヒットを皮切りに、香港映画は日本を含む世界中で多くのファンを獲得しました。しかしそれ以前の香港映画が日本で紹介される機会は、限られていたのが実情です。
他の映画大国と同様に、香港映画も長くユニークな歴史をもっています。香港での映画製作が本格的に発展するのは、トーキーが到来し広東語(粤語)映画が出現した1930年代以降のことでした。
1930~40年代には、2つの戦争(日中戦争、国共内戦)により、当時の中国映画の中心地・上海から多くの映画人が流入して北京語(国語)映画も多数製作されるようになり、中国語映画製作の大きな拠点として成長します。
1950年代後半には、シンガポールで財を成した2つの大会社、国泰機構(キャセイ)と邵氏兄弟有限公司(ショウ・ブラザーズ)がともに香港で“垂直統合”を成し遂げ、東南アジアの市場向けに北京語映画を多数製作して一時代を築きます。
そして1970年代以降は、再び広東語映画が復権し、多くの娯楽映画や芸術的作品が、世界中で上映されるようになりました。
香港映画のこうしたダイナミックで複雑な変遷は、20世紀の香港の地政学的なユニークさと不可分のものでした。
本企画は、戦前の社会派作品『女性の光』(1937)から1997年の中国への返還を題材に採った『花火降る夏』(1998)まで、香港電影資料館所蔵作品を中心に、各時代の代表作や復元作品を21プログラム(21作品)にまとめて上映する試みです。
日本では未上映または上映機会の少ない粤劇(広東オペラ)の映画化や文芸映画、メロドラマ、また“香港ニューウェーブ”の知られざる作品など、香港映画を形作ってきた豊かな水脈を発見する機会になるでしょう。また、よく知られた人気作や名作も、そうした水脈に連なるものとして見えてくるのではないでしょうか。
香港映画、また香港に関心を寄せる多くの方のご来場をお待ちしています。
上映企画
香港映画発展史探究
2022.01.04~2022.01.30
開催終了
会期中月曜日
12月27日(月)以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(火~日)上映回の前売指定席券(310席・全席指定席)を販売します(初週のみ月曜日の12月27日に発売)。
[Pコード:551-747]
館内でのチケット販売・発券はありません。
障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も前売指定席券をお求めください。
前売料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・優待:無料(*別途手数料がかかります)
・優待の方は「障害者または付添者等」券をお求めください。
・料金区分の違う前売指定席券では入場できません。差額のお支払いで観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
国立映画アーカイブ[2階]
長瀬記念ホール OZU
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※チケットをお持ちのお客様も、開映後の入場はできません。お時間に余裕をもってお越しください。
国立映画アーカイブ