阿弥陀(あみだ)三尊(さんぞん)来迎図(らいごうず) 日本・鎌倉時代 14世紀 根津美術館蔵
重要文化財 善光寺(ぜんこうじ)縁起(えんぎ)絵(え)(中幅) 日本・鎌倉時代 13~14世紀 根津美術館蔵
重要文化財 阿弥陀(あみだ)如来像(にょらいぞう) 朝鮮・高麗時代 大徳10年・忠烈(ちゅうれつ)王(おう)32年(1306) 根津美術館蔵
誰もが知る仏である”阿弥陀さま”。しかし、阿弥陀如来とは、いったいどのような仏様なのでしょうか。恐らく多くの方々は、「極楽浄土にいるほとけ様」という漠然としたイメージをお持ちなのではないでしょうか。
阿弥陀如来は飛鳥時代にはすでに信仰されており、平安時代に密教が伝来したのちも尊ばれておりました。さらに浄土信仰が盛んになると、極楽往生へと導く救いのほとけとして国中で崇められるようになりました。阿弥陀如来とその信仰は、日本仏教の展開とともに実にさまざまな様相を見せ、仏教美術の柱の一つとなっていったのです。
根津美術館には、コレクションの礎を築いた初代 根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した、仏画や仏像をはじめとする仏教美術が数多く所蔵されています。嘉一郎は無神論的思想の広がりを憂いて、その晩年に仏教思想の教導のため無宗派寺院の建立を目指していました。
なかでも阿弥陀如来にかかわる収蔵品は豊富で、重要文化財や重要美術品に指定されている優品も複数あります。
本展では、館蔵品の仏画を中心として、日本における阿弥陀信仰の歴史とその広がりを概観するとともに、高麗における作例もあわせて紹介いたします。
この展覧会が、阿弥陀如来にかかわる美術の華麗で多様な世界を知る機会となれば幸いです。
企画展「阿弥陀如来-浄土への憧れ-」
2022.05.28~2022.07.03
開催終了
10:00~17:00
(入館は閉館30分前まで)
毎週月曜日
オンライン日時指定予約
一般 1300円(1100円)、 学生 1100円(900円)
※オンライン日時指定予約の定員に空きがある場合のみ、当日券(一般1400円)を受付で販売いたします。
※中学生以下は無料
※( )内は障害者手帳等提示者及び同伴者1名の料金。
根津美術館
〒107-0062
東京都港区南青山6-5-1
・地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 〈表参道〉駅下車 A5出口(階段)より徒歩8分/B4出口(階段とエスカレータ)より徒歩10分/B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分
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