奥村土牛《鳴門》1959(昭和34)年 紙本・彩色 山種美術館
歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》1857(安政4)年 大判錦絵 山種美術館
[前期展示7/9-8/14]
横山大観《夏の海》1952(昭和27)年頃 紙本・彩色 山種美術館
四方を海に囲まれ、湿潤な気候で降水量の多い日本では、水は身近な存在であり、古来、名所絵や山水画、物語絵など、さまざまな主題の中で描かれてきました。
近代以降の日本画においても、海や湖、川や滝を題材とした風景画から、水辺の場面を描く歴史画まで、水が主要なモティーフとなった作品は時代やジャンルを問わず幅広く見いだせます。
この度、開催する本展では、海辺を舞台とする《源平合戦図》から、《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》など雨を描いた名作で知られる歌川広重(1797~1858)の名所絵、群青をふんだんに使って海を表現する川端龍子(1885~1966)の《黒潮》、中国の幽玄な山水の景を水墨で描き出した松尾敏男(1926~2016)の代表作《連山流水譜》(個人蔵)、画家の代名詞にもなっている千住博(1958~)の「滝」シリーズまで、水を印象的に描き出した優品の数々を展示いたします。
暑さ厳しき折、涼感にあふれた美術館の展示室で、日本の画家たちが描き出すさまざまな水のかたちをお楽しみいただき、涼しさとともに、水の恵みと自然の豊かさを感じられる展覧会です。
※会期中、一部の作品を展示替え致します。〔前期7/9(土)~8/14(日)、後期8/16(火)~9/25(日)〕
【特別展】水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―
2022.07.09~2022.09.25
開催終了
10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※今後の状況により、会期・開館時間などは変更される場合があります。最新情報は美術館公式サイトをご確認ください。
月曜日[7/18(月)、9/19(月)は開館、7/19(火)、9/20(火)は休館]
一般1,300円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1,100円
【夏の学割】
大学生・高校生500円
※本展に限り、特別に入館料が通常1,000円のところ半額になります。
【きもの特典】
きもの・ゆかたでご来館された方は、一般200円引きの料金となります。
★複数の割引、特典の併用はできません。
★入館日時のオンライン予約ができます。詳しくは美術館公式サイトをご確認ください。
山種美術館
東京都渋谷区広尾3-12-36
JR恵比寿駅・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分
山種美術館、日本経済新聞社
日本画に描かれた源平の世界