中村芳中〈花卉図画帖〉より「七月芥子」 細見美術館蔵
中村芳中〈花卉図画帖〉より「十月白菊」 細見美術館蔵
中村芳中『光琳画譜』より「仔犬」
享和 2 年 (1802) 刊 個人蔵
当館恒例の琳派展の第21弾は、没後200年を記念して中村芳中(?~1819)を特集します。中村芳中は、江戸後期に京で生まれ、大坂を中心に活躍した琳派の絵師として知られています。はじめ大坂の文人たちと親しく交わり、文人画風の山水画を描いたほか、指頭画の名手としてその 名を知られる存在でした。また当時、自由な気風の画家として着目されていた尾形光琳に触発され、琳派 が得意とした「たらし込み」を多用した草花図を描き、「光琳風」の画家として広く親しまれました。一方、生涯にわたって俳諧を好み、多くの俳人と交流しながら俳画や俳書の挿絵などを手掛けています。
本展では、近年そのゆるい表現が「かわいい」と評される芳中の作品の数々を紹介します。琳派風の 草花を描いた屛風や扇面、人気の高い版本『光琳画譜』(享和2年刊)のほか、文人画風の山水画や指頭画、 俳画や俳書の挿絵など、ほのぼのと愛らしい芳中画の世界をお愉しみください。
レスコヴィッチコレクション
広重・北斎とめぐるNIPPON
2019.10.26~2019.12.22
開催終了
10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
毎週月曜日(祝日の場合は、翌火曜日)
一般 1,500円(1,400円) 学生 1,000円(900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者の方は、障がい者手帳などのご提示で団体料金にご優待
細見美術館
〒606-8342
京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
075-752-5555
地下鉄東西線: 「東山駅」2番出口より北へ徒歩約10分
細見美術館 京都新聞