棟方志功《版画集 星座の花嫁》より〈貴女行路〉1930年・1931年刊行 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
(左)棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子》より〈普賢菩薩の柵〉1939年 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
(右)棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子》より〈富樓那の柵〉1939年 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
棟方志功《華狩頌》1954年 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
棟方志功《花矢の柵》1961年 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
棟方志功《飛神の柵(御志羅の柵)》1968年 一般財団法人棟方志功記念館所蔵
1903(明治36)年、青森に生まれた棟方志功は、油彩画家を目指して21歳で上京します。しかしその後、自らにより適した表現として木版画に力を注いでいきました。
1939(昭和14)年には《二菩薩釈迦十大弟子》を制作。鋭利で力強い彫りの跡や、紙面の白と版面の黒の対比が印象的なこの作品は、現在でも棟方の代表作として高く評価されています。さらに戦後には国内外の展覧会に出品を重ね、1955年の第3回サンパウロ・ビエンナーレ、翌年の第28回ヴェネツィア・ビエンナーレで受賞するなど、日本を代表する版画家として不動の地位を得るにいたりました。
棟方志功は自らの木版画を「板画」、すなわち板の中から生まれた絵画と称しました。この展覧会では、棟方板画の全貌と真髄を、青森市にある棟方志功記念館の所蔵作品によってたどります。岡本かの子の詩に寄せて女性への礼賛を謳いあげた連作《女人観世音板画巻》。青森県庁舎の玄関ホールに掲げるべく制作された《花矢の柵》。全幅13メートルの大画面にわたって躍動感あふれる人物像が輪舞する《大世界の柵 坤 人類から神々へ》。
独自の版表現を模索し続けた棟方志功の軌跡を、連作と大作に着目しながら紹介します。
府中市政施行65周年記念 棟方志功展
2019.05.25~2019.07.07
開催終了
10:00〜17:00(※入場は閉館の30分前まで)
月曜日
一般700(560)円、大学・高校生350(280)円、小・中学生150(120)円
※()内は20名以上の団体料金
府中市美術館
東京都府中市浅間町1-3(都立府中の森公園内)
03-5777-8600(ハローダイヤル)(受付時間:10:00〜17:00)
京王線府中駅からちゅうバス多磨町行き「府中市美術館」下車すぐ
(府中駅バスターミナル7番乗り場から、毎時30分間隔で運行、100円)
府中市美術館