嘉永元年大嘗絵図 [國學院大學博物館蔵]
天皇の代替わりに際して古代から行われる儀式には、主に「践祚(せんそ)」、「即位儀」、そして「大嘗祭」があります。「践祚」とは皇位を承け継ぐことを意味し、古くから皇位を象徴する神器の継承が行われました(現・剣璽等承継の儀)。「即位儀(現・即位礼正殿の儀)」とは皇位の継承を広く天下に公示する儀式です。
「大嘗祭」は、即位した天皇が、新穀を中心とする神饌(神の食事)を初めて天照大神(天皇の祖先神)に供え、自らも召し上がる祭祀です。これは即位儀の後の11月の2度目の卯日に行われてきました。この祭祀は7世紀末の天武・持統天皇の時代に成立し、平安時代には基本的な形式が確立しました。応仁の乱以降、約220年行われなかったものの、江戸時代中期に再興され、元文3年(1738)桜町天皇からは、現在まで途切れることなく行われています。
本展では、國學院大學所蔵資料のうち、江戸時代のものを中心に、大嘗祭に関わる絵図、古典籍、模型、古文書を展示いたします。
企画展「大嘗祭」
2019.11.01~2019.12.15
開催終了
10:00~18:00(入館は午後17:30まで)
※11月12日(火)、12月10日(火)は、企画展「大嘗祭」のナイトミュージアムトーク開催のため、開館時間を19:00(最終入館は18:30)まで延長いたします。
11月25日(月)
無料
國學院大學博物館 企画展示室
東京都渋谷区東4-10-28〔國學院大學 渋谷キャンパス内〕
03-5466-0359
渋谷駅より徒歩15分、バス10分程度(恵比寿駅・表参道駅からも徒歩15分)
國學院大學博物館