永井荷風は、明治12(1879)年に東京市小石川区(現・文京区春日)に生まれました。森鴎外を文学上の師と仰ぎ、昭和34(1959)年に亡くなるまで尊敬し続けました。鴎外もまた、自分より17歳若い荷風の実力を認め、明治43(1910)年には慶應義塾大学部文学科の教授に推薦し、荷風が主宰する雑誌「三田文学」の刊行を後押ししました。文豪として知られる二人の、こうした接点や交流にもう一度照明を当てます。
本展では、明治36(1903)年1月の荷風と鴎外の初対面から、荷風の海外体験、「三田文学」での二人の共演、そして鴎外没後に荷風が鴎外作品を再読する時代、さらに晩年にかけて荷風が追った鴎外の面影を紹介します。
明治、大正、昭和と生涯繰り返し鴎外作品を読んだ荷風。死の床には、数冊の本とともに鴎外の『渋江抽斎』が開かれていました。荷風の鴎外敬慕の念は、昭和37(1962)年の当館の前身である文京区鴎外記念本郷図書館開館へと受け継がれました。荷風生誕140年・没後60年の記念年に、鴎外を敬愛した荷風を追います。
特別展「荷風生誕140年・没後60年記念 永井荷風と鴎外」
2019.10.12~2020.01.13
開催終了
10:00~18:00(最終入館は17:30)
※11月26日(火)、12月24日(火)、12月29日(日)~1月3日(金)
一般500円(20名以上の団体:400円)
※中学生以下無料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料。その他各種割引についてはHPをご覧ください。
文京区立森鷗外記念館
〒113-0022
東京都文京区千駄木1-23-4
03-3824-5511
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