写真提供 かごしま近代文学館
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1939(昭和14)年、戦前の鹿児島に東京からある家族がやってきました。夫婦と祖母、そして4人の子供たち。その中に、後に直木賞作家となる少女がいました。彼女の名前は、向田邦子。
1952(昭和27)年、編集者となった向田は、もの書きの世界を歩み始めます。ラジオ、テレビドラマの脚本家として活躍し、ドラマ「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」「あ・うん」など数多くの脚本を手掛けました。そして、『父の詫び状』を皮切りに、数々のエッセイ集では、日々の生活の豊かさや楽しさを伝えました。もちろん、鹿児島で過ごした2年余りの生活のことも数多く登場します。
1980(昭和55)年には、「小説新潮」で連作短編小説「思い出トランプ」が始まります。日々の出来事に潜む人間の傲慢さやずるさを淡々と綴り、連載中にも関わらず、「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」の3編で第83回直木賞を受賞しました。
現在、向田邦子は脚本家の憧れの存在となり、エッセイの名手と呼ばれています。そして、日常を描いた小説は、多くの読者を虜にしています。
そこで、生誕90年を迎える今年は、向田邦子を形成したもの、作品を形作ったものは何か、彼女の周辺を「ぐるり」と題してご紹介します。風船のように自分の手で持つぐらいの夢がいいと書いた向田。彼女のまわりにあった見上げることのできる世界を紹介する展覧会です。
向田邦子の新たな世界をお楽しみください。
くにこのぐるり~向田邦子を作ったもの~
2019.11.15~2019.12.15
開催終了
9:30〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
火曜日
大人600円(500円)、小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
※常設展示もご覧になれます。
かごしま近代文学館
〒892-0853
鹿児島県鹿児島市城山町5-1
099-226-7771
鹿児島中央駅から
市電 2系統鹿児島駅行き(約7分)
→「朝日通」下車、徒歩7分
バス 東口バス乗り場 東4~6番より天文館、市役所方面行き(約9分)
→「金生町」下車、徒歩7分
東口乗り場 東4番よりカゴシマシティビュー(約11分)
→「西郷銅像前」下車、徒歩3分
鹿児島市、(公財)かごしま教育文化振興財団