オラファー・エリアソン ときに川は橋となる

清澄白河駅 | 東京都現代美術館 企画展示室 地下2F
開催期間:2020.06.09~2020.09.27 開催終了

オラファー・エリアソン(1967 年生まれ)はアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得てきました。本展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に構成されます。それは展覧会のタイトルにも反映されています。エリアソンは言います。「〈ときに川は橋となる〉 というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しています。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している私たちは、今すぐ、生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計しなくてはなりません。そのためには、あらゆるものに対する私たちの眼差しを根本的に再考する必要があります。私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです。」 オラファー・エリアソンは 1990 年代初めから、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、建築など、多岐にわたる表現活動を展開してきました。

 

本展は、エリアソンの代表作を含む、多くが国内初公開となる作品の数々で構成されています。植物や木を用いたインスタレーション、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、ドローイングと水彩画、公共空間への介入をめぐる作品等が展示されます。 エリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を、長年にわたり撮影してきました。《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》(2019 年)は、過去 20 年間の氷河の後退を鑑賞者に体感させます。また、私たちと自然との複雑な関係をめぐる思考が反映されたエリアソンのインスタレーションは、光、水、霧などの自然現象 をしばしば用いることによって、周りの世界を知覚し、世界をともに制作する方法について、私たちひとりひとりの気づきをうながします。さらに、本展覧会では、最初期の代表作として、暗闇の中に虹が現れる《ビューティー》 (1993 年)をご紹介します。アトリウムの吹き抜け空間と展示室に隣接するサンクン・ガーデンでは、大規模なイ ンスタレーションが本展のために制作されます。 スタジオ・オラファー・エリアソンの活動は美術作品の制作に限定されません。スタジオでは日々、実験とリサーチ、コラボレーションによって、さまざまなアイデアやプロジェクトが開発されています。

 

また、本展覧会では、サステナブルな生分解性の新素材やリサイクルの技術に関する近年のリサーチの一部をご紹介します。

 

※会期変更となりました。詳しい情報は美術館公式サイトをご確認ください。

展覧会名

オラファー・エリアソン ときに川は橋となる

会期

2020.06.09~2020.09.27 開催終了

開館時間

10:00ー18:00(展示室入場は閉館30分前まで)

休館日

月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日

入場料

一般 1,400 円/ 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000 円/中高生 500 円/ 小学生以下無料

会場

東京都現代美術館 企画展示室 地下2F

住所

〒135-0022
東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)

お問い合わせ

ハローダイヤル 03-5777-8600(8:00-22:00 年中無休)

アクセス

東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅B2番出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線 清澄白河駅A3番出口より徒歩13分

主催

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、産経新聞社

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