久野彩子 個展 : line

代官山駅 | アートフロントギャラリー
開催期間:2020.02.07〜2020.02.24

久野彩子は主にロストワックス鋳造という技法を使い細密鋳造によるパーツを寄せ集めるように作品を制作。その作品は小さいが重厚であり、空想上の都市の風景を想起させる。初期の作品群は、想像上の未来空間を思わせるような塊が崩壊するイメージを得意としていたが、近年は、現実の世界をよくリサーチし、道路や路線図、水路など、地図上の形をベースにするなど本物の都市の要素を取り入れ始めている。同時に時事的要素も考慮し、より一層現実の世界にかかわりを持つことで単なる工芸技術の集積に陥ることなく、現代に生きる作家としてモノづくりに取り組んでいる。

 

本展は、久野の作品の中でも人気のあるスターウォーズのデススターのような空想上の重厚な空間ではなく、都市の日常風景から見えない線を表現する。これらの線は日常における生活の中では我々が体感的には気が付くことのできないものたちを中心としており、その都市の地図をベースに細密鋳造の金属の線で表現される予定だ。目には見えないが実在するものを地図上に表すとき我々はどんな空間をそこに見、想像することができるのだろうか?新たな方法論で導き出される金属の細かい集積は、その空間的な様相の美しさはそのままに、背景に都市の在り方や構築論を背負うに違いない。これまで久野は一部作品を除いてはすべて手のひらに乗るサイズの世界の中でいかに細かく空間を構築するかに心血を注いできた。しかし近年隆盛するサイトスペシフィックな空間を主体とするような表現に対しては、その作品のサイズ感から避けてきたようにも見える。今回久野はこの問題に対しても一つの答えを出そうとしている。現実のモノの上に空想の都市を構築する新たな試みは、これまでのように私たち鑑賞者を作家にしか見えなかったファンタジーの中へと導いていく。一方現実のモノとして存在する廃材や古道具を依り代としてそれに寄生するかのように増殖する金属の塊は、ミクロとマクロの両方で見ごたえのある形と空間を生み出すだろう。

展覧会名

久野彩子 個展 : line

会期

2020.02.07〜2020.02.24

開館時間

11:00 - 19:00

休館日

月曜日、火曜日

入場料

無料

会場

アートフロントギャラリー

住所

〒150-0033
東京都渋谷区猿楽町29−18 ヒルサイドテラスA棟

電話番号

03-3476-4869

アクセス

東急東横線 代官山駅 より徒歩 5分
JR山手線 恵比寿駅 より徒歩 15分

主催

アートフロントギャラリー

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