《人》1972年
《四つのバンチュール》1940年
《女の顔》1951年
《人と風》1966年
《不詳(鳥)》1984年
リトグラフ、紙
洋画家・村井正誠(1905-1999)は、戦前は新時代洋画展や自由美術家協会、戦後はモダンアート協会の創立メンバーとして、画壇に新風を送り続けた抽象絵画のパイオニアです。岐阜県大垣市に生まれ、和歌山県新宮市で少年期を過ごした村井は、文化学院の大学部美術科第一期生として学んだ後、1928年に渡仏し当時最先端の美術潮流に刺激を受けます。1939年からは世田谷区中町に自宅兼アトリエを構え、終生この地で創作を続けました。
村井の絵画は一貫して「人」をテーマとし、おおらかであたたかい独特の雰囲気をまとっています。また、様々な素材によるオブジェ制作にも取り組み、絵画にも劣らない豊かな造形はかわいらしさやユーモアに溢れています。そして、自作品が民芸品など愛着の品々とともに並んだアトリエは、それ自体が村井の造形世界を凝縮したかのようです。そのアトリエは現在、建築家・隈研吾の設計により、画室をそのまま内部に保存した美術館となっています。
本展では村井の画業をたどるとともに、版画やオブジェ、素描など多彩な創作活動と、作品が生み出されたアトリエをご紹介し、村井の造形にひそむ「あそび」の精神を探ります。
村井正誠 あそびのアトリエ
2020.02.08~2020.04.05
開催終了
10:00~18:00(入場は17:30まで)
毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
※2月24日(月・振替休日)は開館、翌2月25日(火)は休館。
一般1,000円(800円)、65歳以上800円(600円)、大高生800円(600円)、中小生500円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者の方は500円(団体の場合300円)、大高中小生の障害者の方は無料、介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
世田谷美術館 1階展示室
東京都世田谷区砧公園 1-2
03-5777-8600(ハローダイヤル)
東急田園都市線「用賀」駅下車、北口から徒歩17分 もしくは美術館行バス「美術館」下車徒歩3分
小田急線「成城学園前」駅下車、南口から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分
小田急線「千歳船橋」駅から 田園調布行バス「美術館入口」下車徒歩5分
来館者専用駐車場(60台、無料):東名高速道路降下 厚木方面側道 400m 先。美術館まで徒歩5分
世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)