アデル・アブデスメッド 個展 : Play it Again

代官山駅 | アートフロントギャラリー
開催期間:2020.03.17~2020.05.10 開催終了

アデル・アブデスメッドは現在欧州を活動拠点としている重要なフランスのアーティストです。1971年アルジェリアに生まれ、リヨンのボザールで学んだ頃からビデオ作品を発表し始め、日常に潜む暴力や戦争の悲惨さなど私たちが生きる現代に鋭いメスを入れる作品を多様なメディアで制作しています。これまでヴェネチア・ビエンナーレに4回選ばれ、2007 年にはネオンと有刺鉄線を使ったミニマルな2つの作品でベネッセ賞を受賞しました。

 

アデルの作品は人間の根源的な苦しみや哀しみを現代的な素材を使って表現したものが多くみられます。過激な戦争の悲惨さを直接的に社会に訴えた作品は Cri (叫び、2012) では、ベトナム戦争の最中にアメリカ軍の空爆を逃れるために全 裸で走り来る女の子の写真を元に、その瞬間を象牙で凍結させました。アルジェリア独立戦争の政情不安の中で故郷に帰 れなくなり、たった一人でアートを作り続けることによって世の中と闘うことを余儀なくされた作家自身と重ね合わせているようです。ビデオ作品では頻繁に動物が登場し、アラブの春を連想させる鶏が焼かれる作品、Printemps (春)(2013) では動物愛護団体など様々な批判を受けましたが、三方の壁が映像で埋め尽くされ、観る人がその場から逃避できない、 逃げずに現状を直視するしかない、という極めて強いメッセージを発信しています。この作品以外にも様々な動物の生態を人間のそれに重ね合わせながら生命が本来持っている残酷さや美しさを作品化しています。

 

今回の個展では、アート×ミックス出品作品のドローイングをはじめ、映像や絵画、マケット作品を発表。宗教的、性的、 政治的なタブーを打ち破り、社会問題や困難な状況に素手で立ち向かうアデル・アブデスメッドの軌跡を是非ご覧ください。

展覧会名

アデル・アブデスメッド 個展 : Play it Again

会期

2020.03.17~2020.05.10 開催終了

開館時間

11:00 - 19:00

休館日

月曜日、火曜日(ただし、3月17日(火)は開館)、5月3日〜6日

入場料

無料

会場

アートフロントギャラリー

住所

〒150-0033
東京都渋谷区猿楽町29−18 ヒルサイドテラスA棟

お問い合わせ

03-3476-4869

アクセス

東急東横線 代官山駅 より徒歩 5分
JR山手線 恵比寿駅 より徒歩 15分

主催

アートフロントギャラリー

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