ナニソレ
2021.9.23
ナニソレでは、1日1つずつ美術の豆々知識を紹介していきます。
A.奈良人形は、平安時代の末期にはじまる春日若宮おん祭の田楽法師の花笠や、島台を飾った彩色の人形がその始まりと伝えられています。その後も奈良の人形づくりは、春日社などの祭礼や儀式をいろどるかたちで発展し、安土・桃山期には更に飛躍しました。この時代、信長、秀吉、家康ら時の覇者に各地から献上の品が贈られたそうです。
奈良の伝統工芸の一つ・奈良人形(一刀彫)の名手として知られる、奈良県出身の彫工・森川杜園(もりかわ・とえん 1820-1894)の生誕200年を記念する展覧会が、奈良県立美術館で開催中です。