展覧会レポート ニュース
2020.8.12
なにものにも縛られない圧巻の表現
あるがままのアート作品が上野に集結!
東京藝術大学大学美術館にて、特別展 「あるがままのアート ‐人知れず表現し続ける者たち‐」が開催中です。
会場風景
本展では、美術の分野や、流行、教育などに影響されることなく、自身の創作意欲に忠実に、自由に独自の世界を創造し続ける表現活動を行うアーティストの作品にスポットを当てます。
展示風景より、林田嶺一
独学で独自の世界を創造するアート作品は、美術の世界では「アール・ブリュット」、「アウトサイダー・アート」などと呼ばれます。日本の場合、その担い手は知的障害や精神障害のある人も多く、作品はなかなか世に出てきませんが、圧倒的な迫力に満ちあふれています。
展示風景より、喜舎場盛也《ドットシリーズ》
こちらは喜舎場盛也(きしゃば もりや)さんの作品。インクのにじみに着目した《ドットシリーズ》を制作しています。無数に並ぶドットは即興的に描いていますが、色の偏りがありません。彼なりのシステムがあるのでしょうか。
アール・ブリュットは、私たちに人間の豊かさや心の自由を教えてくれると同時に、創造力を掻き立て、新たな人間像を考えるきっかけも提示しています。
展示風景より、長 恵
総勢25名による約200点の作品を通して、魅力的で多様性にあふれる「あるがままのアート」の世界を紹介する本展。
その作品から垣間見えるアーティストたちの人生を紹介する、NHKのTVシリーズの映像もあわせて観ることができます。
なお、本展は入場無料(要事前予約)。ぜひ心揺さぶる表現を観てみてくださいね。
展示風景より、渡邊義紘
Information
展覧会名:特別展 「あるがままのアート ‐人知れず表現し続ける者たち‐」
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2
会期:2020.07.23〜2020.09.06
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/event/art2020
予約ページ:https://www.e-tix.jp/art-as-it-is/
本展は入場無料ですが、すべてのお客様はオンラインによる事前予約が必要となります。(小学生未満のお子様は予約不要です。)
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Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】
アウトサイダーアートはファッションブランドでも時々見かけますが、衝動的で、自分のしたい表現をとことんしているのがとてもかっこいいですよね。