展覧会レポート
2020.11.30
太陽系の惑星や銀河系の星雲など・・
天体の驚異的な姿をNASAの画像で紹介
東京都写真美術館にて「138億光年 宇宙の旅」が開催中です。
展示風景
NASA―アメリカ航空宇宙局は、創立してから宇宙開発や天体観測など、偉大な功績を残してきました。
本展では、NASAの画像を中心に、観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡等がとらえた美しく驚異的な天体写真を紹介します。
生命が確認されている唯一の天体
展示は、私たちが住む星である地球からはじまります。
地球は約46億年ほど前に誕生したと考えられています。生物が生きるのに不可欠な水や酸素、そして気温が心地よく保たれているのは、地球をおおう大気のおかげだそうです。
展示風景
本章では、国際宇宙ステーションや地球観測衛星などからとらえた地球を紹介。
アポロ11号が撮影した地球や、宇宙から見た地球の夜景など、私たちが住む惑星の姿をたっぷり鑑賞することができます。
地球から最も「遠かった」惑星
幼いころ、水金地火木・・・と惑星を太陽に近い順に覚えた方も多いのではないでしょうか?
惑星から「準惑星」となった天体・冥王星も本展で紹介されています。
2006年、冥王星へ向けて、ニュー・ホライズンズ探査機が打ち上げられました。そこから9年半もの年月をかけて到達することに成功したそう!
展示風景
冥王星は地球からとても遠く、ニュー・ホライズンズが到達する前は不鮮明な画像が多かったそうです。科学者たちは冥王星の表面を、月のようにクレーターに覆われているのではないかと考えていました。
しかし、ニュー・ホライズンズがみた冥王星は、広大な氷の平原や山脈、亀裂のような地形など、非常にバラエティに富んだものでした。
宇宙科学にとって重要な年・2020年
2020年は、宇宙科学の記念すべき年でもあります。ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げ30周年を迎えました。
ハッブル宇宙望遠鏡は高度約550kmで地球を周回しながら、私たちにさまざまな美しい画像を届けてくれます。
展示風景
こちらは銀河系の星雲を写したもの。広い宇宙のどこかに、こんな美しい景色があるなんて、びっくりしませんか?
地上から宇宙を観測すると、大気があるために観たいものの像がゆらいでしまいます。しかし、宇宙に望遠鏡を打ち上げてしまえば大気に邪魔されることなく観測できるのです。
2020年はハッブル宇宙望遠鏡だけではありません。
火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターも打ち上げ15周年となりました。
展示風景
こちらは火星表面のようすを撮影したものです。
2005年に打ち上げられたこの火星探査機は、これまでの探査機にはない解像度で火星をとらえつづけています。
なお、火星コーナーでは、探査機キュリオシティが自撮りをしている(!)画像も見ることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。
月面にいるみたい?なフォトスポットも
展示室入口には、面白いフォトスポットも用意されています!
展示室入口フォトスポット
まるで月面を散歩しているような、思い出の写真を残してみてはいかがでしょうか?
アートのごとく見る者を魅了する天体の数々をあますことなく紹介する本展。宇宙の謎や神秘を紐解く人間の素晴らしい知恵や、科学技術のすばらしさを体感できますよ。
Information
138億光年 宇宙の旅
会場:東京都写真美術館
会期:2020.11.21〜2021.01.24
公式サイト:https://topmuseum.jp/
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施しております。
ご来館のお客様は、必ずこちらをご確認ください。
関連展示情報
FUJIFILM SQUARE(六本木)にて、企画写真展「ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙の神秘を紐解く30年」が開催中です!恵比寿駅から2駅ですので、こちらもどうぞお見逃しなく!
OBIKAKE gifts
本展の招待券を5組10名様にプレゼント!
〆切は12月13日23:59まで!
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Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】
見えない空の向こうに、美しい景色が広がってるなんて、ロマンがありますよね~!
お子さんも喜びそう♪