Be-dan
2020.9.28
今月のBe-danは、この夏オープンしたばかりの「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」(以下、歴史館)の館長・白鳥美紀さんにインタビュー!
最終回は、歴史館で1番人気の「体験コーナー」について、編集部で実際に体験しつつ、白鳥館長に見どころをお聞きしました!
ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム館長 白鳥美紀さん ※撮影のため、マスクを一時的に外してもらいました。
―体験コーナーの評判はいかがですか?
とても人気のコーナーです。また、こちらのコーナーのみ一般のお客様も写真撮影をしていただけます。
セールスドライバーが実際に着ている制服を着用できたり、ウォークスルー車の運転席に座れたり、ドライバーの仕事を楽しく体験いただけます。
皆さまに安心してご利用いただけるよう、新型コロナウイルス感染症対策を徹底しています。
―そうした対策がされていると、来館者の方々も安心ですよね。
マスク着用はもちろん、館内の消毒・除菌作業の徹底、飛沫感染防止のアクリル板、ソーシャルディスタンス確保の表示、手に触れる展示の中止など、感染予防・拡大防止対策を講じています。
―子どもサイズの制服がかわいらしいですね。こういう体験は、小さなお子さんにすごく喜ばれそうです。
そうですね。すっかりなりきっているお子さんも多く、そのままウォークスルー車に乗車して、なかなか降りないほど気に入ってくださっています。
―ウォークスルー車の中に入ると、確かにテンションが上がります!
実際に乗っていただくと、ドライバーが使いやすいように工夫されていることがわかると思います。
運転席から荷台へ立ったまま移動することができたり、ドライバーが歩道側から安全に乗り降りできるように、左側にスライドドアをつけたり、いろいろな工夫を凝らしています。
ウォークスルー車の試作品のジオラマは、写真をもとに再現して展示しています。べニア板でできた試作品で、中に二代目社長の小倉昌男が乗っています。小倉がこの試作車の視察をしたとき、次の仕事へ向かう飛行機に乗る時間が迫っているにもかかわらず、視察を続けたというエピソードが残っています。
―自転車も展示しているんですか? タイヤがたくさんついていますね。
タイヤは全部で7つ付いています。レバーを動かすと、タイヤの位置が変わって、台車のように引くこともできるようなギミックになっています。
―これは見ているだけでも楽しいですね。あちらに、ちっちゃい段ボールがたくさん積まれているのはなんでしょうか?
新型コロナウイルスの関係で現在は休止していますが、荷物を輸送する際に使用するロールボックスパレットというかごに積み込む体験をしていただけるコーナーです。
体験用の段ボールやロールボックスパレットは、実物の2分の1サイズです。大きなかごのほうは、実際に使われているものを展示しています。
―ここで制服を着たり実物に触れたお子さんが、「大きくなったら、ドライバーさんになりたい!」と思ったりしそうですね。
そうなってくれるととても嬉しいです。セールスドライバーになりきったり、お仕事体験のような感覚で楽しんでいただけたらと思います。
―最後にある壁には、いろいろな紙が賑やかに貼ってありますね。
壁には未来の社会の姿が描かれています。そこに、来館者の方々が想像する未来の絵を描いて貼っていただいています。
―歴史を振り返りながら館内をめぐって、最後は未来に思いを馳せることができるのはすてきですね。白鳥館長が未来に一番残したいものはなんですか?
100年間、ヤマトグループと共に歩んでくださった、お客さまへの感謝の気持ちです。そして、「ヤマトグループはこれからもお客さまにしっかり向き合い、お客さまと共に歩んで行きます」というメッセージをお伝えしたいです。
白鳥館長、ありがとうございました!
第4回にわたり、お送りしてきたインタビューはいかがでしたか?
今まで身近に思っていた企業の新しい一面が見えたと思います。みなさんもぜひ、クロネコヤマトミュージアムに行ってみてくださいね!
information
館名:ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム
住所:〒108-0075 東京都港区港南2丁目13-26 ヤマト港南ビル6F
開館時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌営業日は休館日)・年末年始・お盆
料金:無料(予約なしの自由見学)
※10名以上の団体は、電話にて予約が必要
公式サイト:https://www.yamato-hd.co.jp/museum/
※感染症対策が実施されています。来館前に必ず歴史館公式サイトをご確認ください。
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Editor | 静居 絵里菜
OBIKAKE編集部所属。
Writer | ニシ
美術と日本文化に癒しを求めるライター。記事とシナリオの間で反復横跳びしながら、何らかの文章を日々生産している。