Be-dan
2020.11.23
今月のBe-danは、セレクトショップ・ビームスが手掛ける、東京のアートとカルチャーのお店 「TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)」のショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さんにインタビュー!
最終回では、小川さんが思う“アーティストの作品を買う楽しさ”や、新たに取り組んでらっしゃるプロジェクトについてお聞きしました。
TOKYO CULTUART by BEAMS 小川さん
―小川さんがこれからやってみたいと思っていることや、現在、準備していることはありますか?
少し先なのですが、日本橋に「BnA_WALL」という、新しいアートホテルが開業予定で、そこにディレクターとして参加しています。4部屋分のアーティストの選定と、一緒にコンセプトを考えるというディレクションです。
僕がご一緒しているのは、椋本真理子(むくもとまりこ)さんと、magma(マグマ)ですね。
(BnA_WALL 公式サイト:https://bnawall.com/)
―すごいですね!一部屋ごとにデザインが違うのですか?
そうです。約20組のアーティストが参加していて、部屋ごとにディレクターとアーティストが内装を考えているので、面白いと思いますよ。系列のアートホテルはすでに高円寺や京都などにありますよ。
―楽しみですね。そもそもどんな経緯でディレクションすることに?
プロジェクトの関係者と知り合いで、声をかけていただきました。空間のディレクションは今までやったこともなかったですが、挑戦してみようと思いました。
―ご自身初の試みなんですね。
そうですね。今後もこれまでに培ってきた、いろんな方とのつながりを活かして仕事していけたらなぁと思っています。
あと、もっと気軽にアートを楽しめるような、買いやすいものを作りたいです。
10月に行われたHONGAMA個展より。気軽に取り入れられる作品が並びます!
―確かに“アーティストの作品を買うのはハードルが高い”という感覚をお持ちの方は少なくなさそうです。でも、カルチャート はそのハードルを下げてくれると思いました!
そうですね、はじめに買う時は勇気がいるかもしれませんが、そのハードルを下げるのもここの役目だと思っています。インテリア感覚で買ってもらえたらなと。
―小川さんがアーティストの作品を初めて買ったのは、おいくつの時ですか?
21、2歳のときでしょうか。「BEAMS T」で仕事していた頃にお店で、Neck Face(ネック・フェイス)という海外のアーティストのドローイング作品を思い切って購入しました。どうしても欲しいと思ったし、ここで買っとかなきゃダメな気がしたんです。
―いい体験ですね!
金額の大小に関係なく、“作品を買う”って、洋服を買うような感覚でいいと思っていて。
個人的には、日割りで計算すると絶対にアートの方がお得だと感じます。同じ洋服を毎日着るのは難しいですが、アートは毎日部屋に飾って楽しめますからね。実用品ではないけれど、暮らしや気持ちが豊かになりますし。
店内のイベントは2週間ごとに変わるそうです
―作品って、本当に“一生もの”ですしね。
あと、“作品を買う”ことで、好きなアーティストを直接的に応援することにも繋がりますよね。
今はSNSで見たり、写真を撮ったりもできますが、やはりそれだけではアーティストは次の作品を作ることができません。そういった意識が変わるようなことはしていきたいですね。
―この「トーキョー カルチャート by ビームス」は、まさにそういう場ですよね。ギャラリーより、もっと気軽に入れて、楽しめるという。
まさにそんな感じで気軽に来てもらえると嬉しいです!作家さん本人もよくいらっしゃるので、タイミングが良ければ会えたり、買った作品にサインしてくれたり、なんてこともありますよ。
直近では11月27日から、安齋香代子写真展「filamK」が開催されます!没後はじめての写真展です、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね!
「トーキョー カルチャート by ビームス」は、訪れる度に新しいアーティストや作品との出会いが楽しめる場であり、Tシャツやステッカー、バッグに食器まで、気軽にアート作品を取り入れられる、オリジナルやセレクトアイテムがたくさん揃ったお店です。
ぜひお気に入りを探しに出かけてみてください。
次回のBe-danもお楽しみに!
TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)
公式インスタグラム: https://www.instagram.com/tokyo_cultuart/
公式Twitter:https://twitter.com/tokyo_cultuart
公式サイト:https://www.beams.co.jp/tokyocultuart/
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Editor | 三輪 穂乃香
OBIKAKE編集部所属。
Writer | naomi
採用PR・企業広報職、Webメディアのディレクターなどを経て、アート&デザインライターに。
作品と同じくらい魅力的な、作家の人となり・ストーリーも伝えたくて書いてます。
好きなもの・興味関心と守備範囲は、古代文明からエモテクのロボットまでボーダーレスです。