Be-dan
2020.11.2
今月のBe-danは、セレクトショップ・ビームスのレーベルであり、アートを軸に発信し続けているお店 「TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)」のショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さんにインタビュー!
ビームス創業の地・原宿にあるお店でお話を伺った第1回は、どんなお店なのか、お店がスタートした当時についてなどお聞きしました。
TOKYO CULTUART by BEAMS 小川さん
―「TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)」は、どのような経緯でスタートしたのでしょうか。
2008年にスタートしたレーベルですが、始めるとき、社長から『これからはアートだ』というコメントがあったんです。
もともとビームスには、「BEAMS T」という、Tシャツを専門に扱うレーベルがあるのですが、そこではすでに多くのアーティストとコラボレーションをしていました。その流れで、もっとアーティストを全面に出せるようなものをやろう、と。
―2008年というと、現在のようなアートが再注目される流れになる前から、取り組まれていたのですね!
まだインスタグラムなどのSNSがほとんどない頃からです。
オープン当時は、正直、お客様がいらっしゃらない日もありました。新宿にある「ビームス ジャパン」(2016年オープン)のワンフロアが、このカルチャートになっていますが、ここ3~4年で認知度が非常に上がってきたと思います。
少し分かりづらい場所にあるお店ですが(「ビームス 原宿」の3階)、好きになってくれるお客様は、ゆっくりできる隠れ家のようにとらえてくださっていますね。
―確かにゆったりとしていてとても良いお店ですね。普段はどんなお客様がいらっしゃるのですか。
まず1・2階(洋服などトレンドアイテムを販売するフロア)にいらっしゃるお客様とは全く客層が違います。
また、2週間ごとにイベントを入れ替えているので、その都度アーティスト個々のファンの方がいらっしゃって、男女比も年代もがらっと変わるんです。インスタグラムのフォロワーの男女比は半々くらいですね。
―海外からのお客様も多かったのでしょうか。
はい、海外のお客様からのリアクションはとても良いですよ。
東京で他にこういうお店はないと自負していますし、そのまま海外でも通用するんじゃないかな、とも思います。
―日本独自のカルチャーの面白さが大好きな海外の方は多いでしょうね。ビームスの他の店舗やレーベルとの大きな違いはどんなところでしょうか。
まずは圧倒的に店舗数が少ないです(原宿と新宿の2店舗、台北の1店舗のみ)。スタッフの人数も少ないので、一人ひとりがいろいろなことをやっています。アートに関するものを扱い、アーティストと直接やりとりしているというのも大きいかもしれません。
すでにある作品を買い付ける、というよりも、アーティストと商品を企画することの方が8~9割くらいですね。
―いわゆるセレクトショップのビームスのイメージとは全く違いますが、ビームスさんは、美術館の制服や展覧会のグッズ制作なども手がけてらして、アートとの関わりが結構ありますよね。
そうですね、他のセレクトショップと比べて、アートへの会社の理解度が違うな、と思いますね。
“売れるもの”は他でもやっていますから、それよりも“面白い”と思うものが第一かな、と。みんなが知らないものの方がワクワクしますし、それがこのレーベルの役割だと思っています。
あとなんと言っても、下のフロアではトレンドのものを販売していて、近隣の店舗では30万円のスーツを扱っていて、ここではフィギュアを売っているって、ビームスでしかできないですよね(笑)。
このコラムで初めて「トーキョー カルチャート by ビームス」のことを知った!という読者の方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ公式SNSや公式サイトをチェックしてみてください。面白いアイテムやコンテンツが満載ですよ!
第2回では、レーベルの立ち上げから携わってこられた小川さんご自身についてお聞きします。なんと、思わぬビッグゲストも⁉ お楽しみに!
(第2回につづく)
TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)
公式インスタグラム: https://www.instagram.com/tokyo_cultuart/
公式Twitter:https://twitter.com/tokyo_cultuart
公式サイト:https://www.beams.co.jp/tokyocultuart/
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Editor | 三輪 穂乃香
OBIKAKE編集部所属。
ついこのあいだBEAMSさんで、ミナ ペルホネンの靴下ゲットしました!かわいい。
Writer | naomi
採用PR・企業広報職、Webメディアのディレクターなどを経て、アート&デザインライターに。
作品と同じくらい魅力的な、作家の人となり・ストーリーも伝えたくて書いてます。
好きなもの・興味関心と守備範囲は、古代文明からエモテクのロボットまでボーダーレスです。