Be-dan

ビームス小川さんが印象に残っているイベントや大事にしているアイテムって?(3/4)

2020.11.16

今月のBe-danは、セレクトショップ・ビームスが手掛ける、東京のアートとカルチャーのお店 「TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)」のショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さんにインタビュー!

 

第3回では、12年に及ぶ店舗運営の中で印象に残っているエピソードや、小川さんご自身が購入した作品の話をお聞きしました。

(第2回はコチラ

 

TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)インタビューショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さん/OBIKAKE(おびかけ)

TOKYO CULTUART by BEAMS 小川さん

 

―小川さんがこれまで手掛けてこられたアイテムやイベント等で、特に印象に残っているものをお聞かせください。

 

今日、家から私物を持ってきたのですが、3つあります。

 

TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)インタビューショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さん/OBIKAKE(おびかけ)

 

まず向かって右が、ソフビという、いわゆる怪獣の人形などと同じ素材で作られているフィギュアです。

2016年に行った、magma(マグマ)宮澤謙一さんと、イラストレーターのオオクボリュウさんの二人の企画展のとき、原型から作って製品化しました。

全てオオクボさんがエアブラシでペイントしていて、100体全て色が違うものを作ったんです。足の裏に名前が彫られているのも、昔の怪獣の人形と同じ感じにしています。

 

 

―なんだか癖になるかわいさでずっと見てしまいます。お店に並んだ様子も圧巻ですね! 100体しかない上に全部色が違うと、唯一無二ですね。

 

そうなんです、“カビン”という作品ですが、前と後ろでも全然表情が違うので、気に入っています。

 

次に中央の作品は、高橋漠さんという、福岡のガラス作家の作品です。ザラザラしている部分も、粉状のガラスを吹きかけて焼き付けて出来ているんですよ。

 

―これガラスなんですか!素敵ですね!

 

 

はい、色がすごくきれいですよね!

普段は福岡で活動されている方ですが、かなり人気があって、うちでも個展をやるとたくさんの方がいらっしゃいます。

これは2018年に個展を行ったときに手に入れたもので、高橋さんにお任せで100個以上の作品を作ってもらったうちの一つですね。

 

―これらがご自宅に飾られている、なんて、きっと素敵なお宅なのでしょうね。大事なものなのに、わざわざありがとうございます!

 

いえいえ。最後に左側の帽子は、DURABLEというキャップのメーカーさんと一緒に作ったものです。僕、帽子が好きで毎日被っていて、いつも個人的にオーダーしていたのですが、こちらは特別に作ってもらいました。

 

今日被ってらっしゃる帽子もDURABLEのものですか?見たことのないデザインですね。

 

TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)インタビューショップマネージャー兼ディレクター・小川喜之さん/OBIKAKE(おびかけ)

 

そうです!これも作ってもらったものです。

 

―アーティストの方と一緒に商品を作るときは、どのくらい前から準備しているのですか?

 

例えば、先日行った展示に合わせて、イラストレーターのHONGAMA(ホンガマ)さんと、FABRICK(ファブリック)というブランドと一緒に作ったアイテムは、去年の年末くらいからでした。

イベントの予定はだいたい半年先まで決まっていますが、アーティストと直接やりとりして準備する場合は、本当に直前です。

展示に合わせたイメージのグッズを作りたいですからね。

 

―では、展示が始まる直前はかなりお忙しいのですか?

 

アーティストのほうが大変だと思います。それに10年以上やってきた経験もあるので、ある程度のことが起きても対応できています。お店ができて最初の個展は何の計画性もなくて、作品が大きくて3階までの階段を通れないっていうことがありました(笑)。

ハラハラしながら窓から搬出入しましたよ(笑)。

 

 

―えー!?それは大変でしたね(笑)。プラスに捉えると、最初に気がついて良かった、ということでしょうか?

 

はい、最初で良かったです(笑)。

今まで色々なことをやってきました。ここに機材を持ち込んで音楽ライブをやったり、ハワイからDJを呼んでイベントをしたり。最近ではインスタライブでアーティストとトークセッションしました。

 

 

―いろいろな取り組みをされてきたんですね。普段、小川さんがお仕事をしていて、楽しいと思うのはどんな瞬間ですか?

 

基本的に常に楽しいです。アーティストとやりとりするのは楽しいし、お店に作品を設置したり準備している瞬間も楽しいし、展示が始まった瞬間も楽しいし。大変だと思うことがあんまりないんです。

 

 

私物の作品のことも、過去の展示の失敗談なども、本当に楽しそうにお話しする小川さん。このお仕事が好きということが伝わってきて、とても印象的でした。

最終回では、小川さんが思う“アーティストの作品を買う楽しさ”や、新たに取り組んでらっしゃるプロジェクトをお聞きします。お楽しみに!

第4回につづく)

 

TOKYO CULTUART by BEAMS(トーキョー カルチャート by ビームス)

公式インスタグラム: https://www.instagram.com/tokyo_cultuart/

公式Twitter:https://twitter.com/tokyo_cultuart

公式サイト:https://www.beams.co.jp/tokyocultuart/

 

 

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Editor | 三輪 穂乃香

OBIKAKE編集部所属。

 

Writer | naomi

採用PR・企業広報職、Webメディアのディレクターなどを経て、アート&デザインライターに。
作品と同じくらい魅力的な、作家の人となり・ストーリーも伝えたくて書いてます。
好きなもの・興味関心と守備範囲は、古代文明からエモテクのロボットまでボーダーレスです。

note  https://note.com/naomin_0506

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