Be-dan

chapter2

アートを楽しむ切り口

2019.5.6

第2回:アートを楽しむ切り口を教えてください。

 

「Be-dan」第1回では、アート業界に留まらず、多彩な活動をされている新 麻記子さんに「美術館」との付き合い方について語って頂きました。

インタビュー第2回では、引き続き、新さんならではの「アートの楽しみ方」についてお聞きしてみたいと思います。

新麻記子さんへのインタビュー第1回はこちら

 

—新さんオススメのアート鑑賞法を教えて頂けますか?

 

 

 

現在、副編集長として在籍しているWebサイト『La vie pianissimo』のコラムでも書いているのですが、アートは「掛け算」で楽しむといいよ、ってよくアドバイスしています。展覧会に行ったら「楽しかった」「きれいだったね」で終わらせるのではなくて、例えば絵画作品の中のファッションに着目してデザインに注目してみたり、関連する映画作品や文学作品を探してチェックしてみたり。そうやって、「点」と「点」を自分の中で繋ぎ合わせていくと、ある時「あっ!わかった!」とアドレナリンが出て腑に落ちる瞬間が必ずあります。アート鑑賞をきっかけとして、”好き”と”好き”をどんどん繋げていくことで、新たな視野を広げて、自分をアップデートする力にできるといいですよね。

 

レナード・バーンスタインの演奏DVDのオマケで付いている手塚治虫の漫画『雨のコンダクター』を開いているところ。この後、バーンスタインが手掛けているミュージカル『ウエスト・サイドストーリー』の話になりました。

 

 

 

—確かに、作品をたくさん見ていくと、突然「あっ、なんかわかったかも?!」と感じる時がありますよね。では、これから初めて美術館に行ってみようかなっていう初心者の方に、何かアドバイスがあれば教えて頂けますか?

 

 

 

実は、アートって美術館だけで楽しむものじゃないんです。実はもっと私たちの身近な生活の中にもアートって溢れているんですよね。美術館に行くのも凄く大事なことだけど、まずは日常生活の中で、気軽にアートを楽しんでみてほしいですね。

 

例えば私たちの生活空間を見渡してみると、雨風を凌げる建物やお洒落を楽しむファッション、食器類・生活雑貨など、あらゆるモノに「アート」的な要素が含まれているんです。でも、“アート=美術館”、“アート=ギャラリー”って最初から決めつけちゃうと、急に何か高尚で敷居の高いものに思えて身構えてしまいますよね。そうではなく、もっと気楽に、毎日の暮らしの中で身の回りに「アート」を感じながら生活してみたらいいんじゃないかなと思います。

 

また、日々のアート鑑賞で考えたことや得た気づきを、ほんの少しでもいいから日常生活の中に取り入れて実践してみることも大事だと思います。最近私がClassy Academy代表の石井江奈さんと共催している美術館でのガイドツアー『Classy アート鑑賞会』でも、単に私が作家や作品を解説してガイドするだけではなくて、発見・感想・疑問を参加者全員でシェアして、自分自身を見つめるきっかけにしたり、そこから今後の実生活に役立つようなヒントを見つけてもらうようにしています。

 

「もっと気軽に生活の中でアートを楽しんでみては?」とアドバイスしてくれた新さん。ご自宅ではCDやレコード、映画DVD、雑誌などアートに溢れた素敵な生活空間でした!

 

 

(第3回へ続く)

 

新 麻記子(しん まきこ)
作詞家/ライター/コーディネーター/キュレーター/ディレクタ
作詞業をベースにフリーライターとして執筆活動をおこなう。
「アートの輪を広げていきたい。アート×社会×人を繋げるお手伝いをしたい」という想いから、

WEB媒体「La vie pianissimo」の副編集長をはじめ、企業への仲介/紹介業ほか、キュレーターやディレクターとして活躍中。

新麻記子さんをフォローする

Writer | 齋藤 久嗣

脱サラして満3年が経過。現在は主夫業とアート系のブロガー&ライターとして活動中。

首都圏を中心にほぼ毎日どこかの展覧会に出没中。日本美術が特に好みです!(Twitter:@karub_imalive)

 

 

Editor | 松栄 美海
OBIKAKE編集部編集長。学生時代は美大で彫刻を学ぶ。IT企業を経て昨年9月よりWEB担当として入社。
OBIKAKEの立ち上げを担当。とにかくこの仕事が好き。編集や撮影について勉強中。

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